この時期からワンちゃんの皮膚にまつわるお話!!

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今回は暖かくなってきたこの時期からワンちゃんの皮膚にまつわるお話をしたいと思います。
少しでも参考になればと思います。

暖かくなるこの時期にワンちゃんは皮膚病が増えると聞きました

ワンちゃんがかかる病気はたくさんありますが、暖かい季節になって増える病気として最も一般的なものは皮膚病と言われています。
脱毛している、痒がっている、湿疹ができているなど、皮膚病の症状は飼い主の皆さんが目で見て異常がわかる症状なので、他の疾患に比べ飼い主の皆さんにわかりやすいと思います。

ワンちゃんの皮膚の役割を教えてください

皮膚は多彩な機能と構造を持っており部位によってそれぞれ役割があります。
皮膚の一般的な機能としては以下のものが挙げられます。

バリア機能:外部からの微生物の侵入や刺激などを防ぐ、内部からの水分などの流出を防ぐ
可動性/形態の保持
体温調整
内部環境の反映
免疫調節機能
感覚器(触覚、痛覚、痒覚、温覚、冷覚)

バリア機能が低下するとどうなるの

皮膚のバリア機能の主役を担っているのは表皮と呼ばれる一番表面の部分で、この表皮の95%は角化細胞と呼ばれる細胞で構成されています。
角化細胞は基底層、有棘層、顆粒層、角層の4層構造を形成しており、最下層の基底層で分裂し成熟に伴い上の層へ移動し約3週間でターンオーバーというサイクルを繰り返しています。
このサイクルがうまくいかなくなったり、必要な栄養素が足りなくなったりすると皮膚のバリア機能が低下し、細菌感染や真菌感染を起こします。

ワンちゃんのアレルギー性皮膚炎について教えて

ワンちゃんで多いアレルギー性皮膚炎は特定の原因(アレルゲン)に過剰に免疫が反応して炎症反応を起こしてしまう病態です。
炎症反応により皮膚のバリア機能が機能しなくなると細菌感染や真菌感染などの二次感染を引き起こし症状が悪化してしまいます。
また、主に環境アレルゲン(ハウスダストなど)に対するIgE(免疫グロブリン)の産生異常/皮膚バリア機能の低下を主体とした遺伝的素因が関与するアレルギー性皮膚疾患であるアトピー性皮膚炎は、皮膚疾患を繰り返すワンちゃんの根本原因になっていることがあります。

アトピー性皮膚炎の診断方法は?

ワンちゃんのアトピー性皮膚炎の診断は、特徴的な臨床症状だけで診断することは難しく今までの病歴や治療歴、他の疾患を除外して診断していきます。
特徴的な臨床症状としては以下の8つの基準が挙げられ5つ以上該当するようであればアトピー性皮膚炎としての治療を検討することが推奨されています。

1.初めての症状が3歳以下
2.室内飼育
3.グルココルチコイド製剤により痒みが改善する
4.痒みの出現が皮疹よりも先に出現する
5.肢端部(特に前肢)に病変が認められる
6.外耳炎がある
7.耳介辺縁に症状が認められない
8.腰部・背部に症状がない

また、最近ではアトピー性皮膚炎のワンちゃんでは、皮膚の保湿とバリア機能に貢献しているセラミド含有量が少ないことが示唆されており、皮膚に対する保湿の重要性が注目されています。

飼い主の皆さんへのメッセージ

皮膚病に関しては原因により適切な治療が必要になりますが、病気によっては繰り返したり完全に治らなかったりするものもあります。
皮膚に良い成分が入ったサプリなどを継続的に摂取することで皮膚の健康状態を保ち、できるだけ治療が必要な状態にならないようにすることも大切だと思います。
自宅でのケアで皮膚の健康を保つように心がけて頂きたいと思います。
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それでは今回は暖かくなると犬は皮膚病が増える!?についてでした。

今回の話は役に立ったかな?
僕たちワンコ大好き仲間のお役立ち豆知識をどんどん話すように言っとくからね!!
次回までバイバイ!!

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